手押しポンプによる井戸

防災井戸のおはなし

先日のご挨拶でも少し触れましたが、2019年も日本には様々な災害が発生してしまいました。

大きなものだけでも、8月と10月の大雨や、台風10号、15号、19号の暴風雨、山形県沖の地震などがあり、多くの方が被災されました。復興の遅れから、未だに元の生活に戻れない方も多くおられます。

災害から避難している際に最も困る物、それは水です。飲料水はもとより、生活用水の不足は、被災者にとって非常に重大な問題であり、その確保・管理手段について国や自治体も頭を悩ませています。

想像してみて下さい。

簡易式の汲取式トイレの使用を強要され、身体どころか手すら満足に洗う事ができず、ホコリや汚れの多く漂う避難所での生活を。

かろうじて自宅に居る事が出来たとしても、水が使えず、片付けすら満足に出来ない生活を。給水車まで毎日水を汲みに行く苦労を。

それは肉体的にも、そして精神的にもとても辛いものなのは言うまでもありません。

また、自然災害以外にも、貴重な文化財であった首里城が焼失するという事故も起こりました。

その際、タンクにあった79トンの消火用水では全く足らず、わずか10分あまりで全て使い切ってしまい、屋内外の消火栓の水圧が下がって、一時消火作業を続けられませんでした。消防車が到着し、十分な水が確保できるまでに、貴重な時間が失われたのです。

テレビ番組でも取り上げられる事が多くなりましたが、このような時に、井戸があれば、どうなるでしょうか?

断水時でも、清潔な水洗トイレがある。また、掃除、洗濯、そして入浴といった当たり前の事が出来る、それはどれだけ大切なことでしょうか。

火災時には、井戸があれば、消火活動の維持に繋がります。地震などで断水していても、井戸水が貴重な建物、資産を守ってくれるかもしれません。

皆さんの当たり前の生活、大切な資産を守る、それが防災井戸です。